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令和3年 – 問6 – 行政書士 憲法

問題更新:2022-08-20 18:00:00

20221008 問題 6 次の文章の空欄[ ア ]・[ イ ]に当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。

憲法で、国会が国の「唯一の」立法機関であるとされるのは、憲法自身が定める例外を除き、[ ア ]かつ、[ イ ]を意味すると解されている。

  ア  イ 
1

  内閣の法案提出権を否定し

 (国会中心立法の原則)

 議員立法の活性化を求めること 

(国会単独立法の原則)

2

  国権の最高機関は国会であり

 (国会中心立法の原則)

 内閣の独立命令は禁止されること 

(国会単独立法の原則)

3

  法律は国会の議決のみで成立し 

(国会単独立法の原則)

 天皇による公布を要しないこと

(国会中心立法の原則)

4

  国会が立法権を独占し 

(国会中心立法の原則)

 法律は国会の議決のみで成立すること

 (国会単独立法の原則)

5

  国権の最高機関は国会であり

(国会中心立法の原則)

 立法権の委任は禁止されること

 (国会単独立法の原則)

正解4×

〔3-6〕

解説


アについて、「国会中心立法の原則」とは、国会が立法権を独占し、国会以外の機関は立法できないことをいう。「立法」とは、法規という特定の内容の法規範を定立することをいう(実質的意味の立法)。「内閣の法案提出」は「立法」ではない。「内閣の法案提出権を否定」することと「国会中心立法の原則」は無関係である。よって、アは誤りである。イについて、「国会単独立法の原則」とは、国会のみが立法の手続を行い、国会以外の機関は参加できないことをいう。「議員立法」とは、議員が法律案を発議して成立した法律をいうが、「議員立法の活性化を求め」ることと、立法手続を国会が独占することは、別の話である。よって、イも誤りである。

2×
アについて、「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」(憲41条)。本問は「唯一の」立法機関であるとされることの意味を聞いており、「最高機関」であるかは関係ない。よって、アは誤りである。イについて、「内閣の独立命令は禁止する」のは、「国会中心立法の原則」である。よって、イも誤りである。

3×
アについて、「法律は国会の議決のみで成立」するというのは、「国会単独立法の原則」である。よって、アは正しい。イについて、「公布」とは、成立した法令を国民に周知させるために公示する行為であって「立法」ではない。したがって、「天皇による公布を要しない」ことと「国会中心立法の原則」は無関係である。よって、イは誤りである。

4〇
アについて、「国会が立法権を独占」することは、「国会中心立法の原則」である。よって、アは正しい。イについて、「法律は国会の議決のみで成立すること」は、「国会単独立法の原則」である。よって、イも正しい。○イ「唯一の」の意味は、国会が独占することを意味する。「国会中心立法の原則」は立法(権)の独占。国会単独立法の原則は、立法手続の独占。

5×
アについて、「国権の最高機関は国会であ」ることと「国会中心立法の原則」は無関係である。よって、アは誤りである。イについて、「立法権の委任は禁止され」ていない。憲法に直接の明文規定はないが、「政令には、特にその法律の委任がある場合を除いては、罰則を設けることはできない」(憲73条6号但書)と、法律の委任を前提にした規定がある。よって、イは誤りである。

短答王国行政書士
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